前話から登場した2部新キャラクターユウコと、三鷹アサが友情を育んでいるほほえましい描写があり、『チェンソーマン』なのに心が癒されるお話でした。
しかし、お話のところどころに不穏な新情報がちりばめられており、終盤へ用意された不穏な伏線も感じました。
今回は『チェンソーマン』2部4話(101話)の不穏な伏線や新情報について考察、解説、レビューをしていきます。
※『チェンソーマン』2部4話(101話)までの情報をもとに記事を作成しています。
ネタバレが含まれますので、単行本派・アニメ派の方はご注意ください。
『チェンソーマン』前回の2部3話(100話)の考察、解説。
Contents
『チェンソーマン』100話(2部3話)までの内容おさらい。
レビューに入る前に簡単に『チェンソーマン』100話(2部3話)のおさらいをしていきましょう。
- コケピー事件依頼クラスメイトにいじめられている三鷹アサ
- クラスメイトのいじめから三鷹アサを救うユウコ
- 三鷹アサはユウコに好印象
- デビルハンター部へ入部するためには三人一組で悪魔を一体狩らないといけない。
なんだか1話からずっと不穏な空気がありましたが、100、101話では少し空気が和んだ気がします。
三鷹アサとユウコはいいコンビになれそうですが、だからこそ101話での伏線が気になります。
三鷹アサとユウコの放課後。『チェンソーマン』2部4話(101話)冒頭。
101話ではデビルハンター部の入部条件である、「三人一組で悪魔を一体狩る」をクリアするため、ユウコと三鷹アサは放課後に郊外へと悪魔探しに向かいます。
“悪魔探し”と言っても、たい焼きを食べたり、雑談をしたりといい感じに二人の距離は縮まっていきます。
吉田ヒロフミは学校をサボっていたので同行していませんでしたが、ユウコの口ぶりから、学校に来ていたら放課後に誘っていたように感じます。
三鷹アサ、ユウコ、吉田ヒロフミの3人はいいチームになりそうですが、そんなふわふわした妄想も、戦争の悪魔のセリフによって、台無しになってしまいます。
罪悪感が武器を強くする。戦争の悪魔「ユウコは殺したほうがいい。」
100話までに戦争の悪魔は、自分に好意を持っているか、殺したり奪った体の一部を武器に変えることができる能力を持っていることが明らかになっていました。
それが『チェンソーマン』101話(2部4話)では「武器にするものの罪悪感が高ければ高いほど強い武器になる」ことが明かされました。
戦争の悪魔はチェンソーマンと戦うため、チェンソーマンに近づくために強い武器を欲しがっており、三鷹アサにユウコを武器にすることを提案します。
もちろん三鷹アサはこの提案を断り、戦争の悪魔もアサが強い拒絶反応を見せたことから、この場は話を一旦延期にしました。
しかし、戦争の悪魔は話をそらしただけで、ユウコを武器にすることは諦めていません。
これが物語終盤への伏線とかになっていなければいいですが…。
ユウコ「デビルハンターになったらバディ組もうよ」ユウコ武器化への伏線か?
3話から徐々に仲良くなっているユウコとアサには、悪魔に親を殺されたという共通点があり、101話ではますます距離を縮めていきました。
ユウコはアサに一緒にデビルハンターになろうと提案して、それを嬉しそうに照れながらアサは提案を承諾します。
なんともほっこりするやりとりですが、これは『チェンソーマン』。このままただのハッピーエンドが待っているはずがない。
物語終盤に強力な悪魔が登場、アサとユウコは大ピンチ。
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悪魔を倒すために、ユウコは自ら望んで武器になる
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成長し、晴れてデビルハンターになったアサは、武器になったユウコを携えて悪魔狩りに向かう。
こんな展開をどーしても考えてしまいます。
そもそも“バディ”という言葉が『チェンソーマン』世界では、良くない言葉です。
『チェンソーマン』1部で出てきた“バディ”は、主人公のデンジのバディを含めて、全員どちらかの相方が死ぬか、二人とも死んでいます。
逆にいえばユウコは序盤に退場はなさそうですが、ユウコ生存ルートを祈るばかりです。
“ヨル”と名乗る戦争の悪魔。
101話から戦争の悪魔を“ヨル”と呼ぶことが決まりました。
前々から戦争の悪魔は夜中に登場したり、姿がフクロウで夜を連想するキャラクターだったので、違和感はありません。
違和感はありませんが、ちょっとあっさりしている気もします。
わざわざ作中で夜のイメージがある鳥であるフクロウの姿を見せたりして、いろんな伏線を匂わせていたのに、101話にて簡単に名前が決まってしまいました。
個人的にはもっと何か意味があるほうがワクワクしたのですが、『寄生獣』のミギーのように、名前などはどーでもいいというスタンスなのでしょうか。
とはいえ筆者としても毎回、戦争の悪魔と書くと長くてめんどくさいと思っていたので“ヨル”という名前もいいなと思いました。
再登場したコウモリの悪魔。次回デンジ登場あるかも。
101話ではなんとコウモリの悪魔が再登場しました。
コウモリの悪魔を見た瞬間は、「転生してくるのはやすぎないか?」と思いましたが、よく考えてみるとデンジがコウモリの悪魔を殺してから数年は経っているのでなんら不思議ではありませんでした。
悪魔探し中のアサとユウコの前に現れますが、いきなり人を殺しまくっています。
コウモリの悪魔は、初期のデンジが苦戦した相手です。
弱いとはいえ、一応チェンソーマンになれる初期のデンジ一人と比べると、アサとユウコは明らかに弱く、コウモリの悪魔に勝てるとは思えません。
戦争の悪魔も今の戦力では勝てないことを理由に、撤退することを進めます。
アサとユウコがコウモリの悪魔から逃げるところで101話は終わります。
コウモリの悪魔といえばデンジが倒した悪魔の中でも、パワーとにゃーこを危険にさらした悪魔で、デンジと因縁があります。
次回102話あたりでそろそろデンジの顔見世があってもいいのではないでしょうか。
デンジの顔はみえなくても、アサとユウコを助けるチェンソーマンの姿を見たいです。次回に期待。