• この作品を見る

※作品の無断転載は法律上禁止されています。

みみつきうさぎ

塵壺の底(二)

  • 小説
投稿日 2017.12/17
ページ数 27P
ページ方向 右開き
作品紹介 「聞こえるか」
「ああ、虫が小粋な鳴り物を入れているが……そのもっと向こうで大勢の男共が泣きわめいていやがる」
 九蔵に問われた十太郎は、そう答えながらその正体を考えていた。
(が、あの声……昔、どこかで聞いたことがある)
 十太郎は、時にはオオカミの遠吠えのように、時には夕立の雨音のように聞こえる男たちの声の記憶を自分の過去に求めた。
(捕り物……刑場……違う……思い出せ……何だった……どんな時に……男たちはあのような声をあげる……?)

みみつきうさぎの他の作品