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2009年4月1日
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【コミッカーズアートスタイル プロフィール】 プロとプロを目指す人のためのテクニック&ビジュアルマガジン。 業界最新ニュースや人気作家の独占インタビュー、漫画の描き方やストーリーの作り方、デジタル描画ソフトの使い方など、漫画制作者・イラストレーター必見の情報が満載。美術出版社より6・12月の年2回刊行。 【コミッカーズアートスタイル】 http://www.bijutsu.co.jp/bss/comickers 【美術出版社】 http://www.bijutsu.co.jp/bss |
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第5回 商業誌のできるまで(前編)
雑誌や単行本ができる過程については、案外プロの作家でも知らないことがあります。知らなくても仕事に差し支えはありませんが、やはり自分の作品がどのような工程を経て世に出るのか、知っておくと良いでしょう。 1.企画会議 単行本はもちろん、定期刊行雑誌であっても、必ず企画会議が行われます。次の本でどんな記事を載せるのかを編集部員で話し合います。特集のタイトル、掲載する具体的な記事内容、作家などを決めます。担当編集者も同時に決められ、具体的な記事内容を編集長や副編集長と個別に相談して決めます。 この企画会議が非常に重要で、本の骨子がここですべて決まります。企画会議はデータを持ち寄ったり、資料を持ち寄ったりして熱心に行われ、編集者はここで良い企画を上げていかなければなりません。 2.依頼 企画会議を受けて、各担当編集者は、作家や会社などに取材や原稿の依頼をします。このアポ取りが案外厄介で、せっかくの企画があちこちで断られて成り立たなくなり、一から企画の立て直し、というケースも少なくありません。依頼を断られると、第二候補、第三候補にあたっていくわけですが、本の発行日が決まっている以上、依頼から発行日まであまり日にちがないと、先方の都合がつかなくなる可能性が高くなります。そのため、依頼を断られた場合の代替案は常に考えていなければなりません。 依頼を受けてもらったら、作家と打ち合わせに入ります。どんな内容や方向性のものを書くのかをきっちり決めておきます。時間がない場合は電話での打ち合わせになりますが、普通は直接会って打ち合わせをします。 3.原稿作成 作家やライターなどが原稿を作成するほか、編集者自身も取材に行って記事を書くことが多いです。ライターを使っていない編集部では、編集者がほぼすべての文章を書いています。そしてその間に、作家やライターがあげてきた原稿のチェック、打ち合わせや全体の進行状況のチェックも重ねていきます。この段階での段取り具合が、その後の入稿時のスケジュールに大きく影響を及ぼします。 4.デザイン入稿 単行本、雑誌の中で、漫画以外のページはすべてデザイナー(エディトリアルデザイナー)の手でデザインされています。ページの中に文章をどうやって配置するのか、文字の大きさや書体はどうするのか、画像はどうやって配置するのかを考えてページ組をしていくのがデザイナーの仕事です。 編集者は原稿が上がってくると、まずページのラフを描きます。そして具体的な指示を書き入れて、デザインを組んでもらいます。このデザインという行程は「適当にシンプルに配置すれば、作家や編集者でもできる」と思いがちかもしれませんが、現場の編集者はデザインをとても大切にしています。デザインのセンスによって本全体の雰囲気が大きく変わってしまうからです。特に単行本では、本の企画段階からデザイナーに関わってもらい、本全体のコンセプトイメージを決めてもらって進行することが多いです。 次回は“商業誌のできるまで(後編)”です。
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