五十過ぎて、何て青い……。 いつまでも若くありたい未練たらしい小男なのだ。 でも、大人にしか分からない童話だってあるんだ。 天国と地獄を見せてもらった男の話。 どちらも腕が曲がらないし、立てない。それでも、おなかはすく。みんなが向かい合わせに並べられてご馳走を目の前に置かれている。でも、フォークを口へ持っていけない。地獄ではその苦しみにみんな耐える続けている。 天国もまったく同じ。同じなのに天国では笑い声に満ちている。ご馳走をすくったスプーンは向かいの人の口に運ばれていた。 これは、見方を変えれば……なんてことがテーマでない。 天国にいける人は、きっと行く前から天国の人なのだ。 これを書いた異国の人は天才と思う。